Mark Pilgrim著HTML: Up and Runningの日本語版、「入門 HTML5」の監訳をしたんですが、今週発売です。
昨年夏に、本の評価についてHTML5&API入門の白石さん経由でお話をいただいて、やって、そして秋の終わりに改めて監訳のお話をいただいて、やって、そしてようやく。仕事遅くてほんとすみませんでしたというか、でもIE9とFx4の情報も入れられたからタイミングは良くなったかなというか、いろいろ思うところが……
しかし、おすすめできるのか。
仲良くさせてもらってる周りの方には、すこし簡単というか、物足りない物になってしまうんじゃないかなあと。とくに日本は、世界に先駆けて白石さんの本をはじめ、よい本(詳細な本)がたくさん出ているから、どうなんだろう。
ビデオのエンコーディング方法にページ割き過ぎだろうとか、そういう感想も出てきそうだなあ。なので、本屋で他のHTML5本と比べて、自分にあったものを選んでほしいなと思っている。Amazonなどで注文してる人がいたら、うーん、どうしよう。
しょうがないか。
まあ、Dive Into HTML5は公開されたときに「これはすごい」って感動して、cc-byだったからじゃあ自分で翻訳して公開しようと思っていて。それで、2009年の終わりに実際に第一章を訳したんだけれど、あまり自分の訳にしっくりこなかったり、他の章を進めようにも英語の言葉遊びやらが多くて、難しくてやめてしまった経緯があり。“Video in a Flash (Without That Other Thing)” とか、どうしたらいいかわかんなくて。
なので今回、こうやって関われたのはとても嬉しかったんですよ。ただ、自分が嬉しいっていうのと、本がおすすめできるかって別だろうし、だからもやもやしてるのかもね。
すごくよくわかります。ほんとにおつかれさまでした。
そして、素晴らしい本をローカライズしていただいたことに心から感謝しております。
で、この本、各章の元タイトルは確かに訳すの難しいですよね。
“Video in a Flash (Without That Other Thing)”
→ すぐわかる動画のすべて(Flash不要版)
てな感じでしょうか。
でもこの調子だと全然違うテイストの本になっちゃいますよねw
いつか私が翻訳した本を矢倉さんに監訳していただきたいです。
投稿情報: Noriyo Asano | 2011/04/20 06:24
違うテイスト、そうなんですよね。マークアップの章を指して“It’s Elementary, My Dear Watson”だとか、“Let’s Call It a Draw(ing Surface)”とか、だいぶ厳しくて……
書籍であれば挿絵もないので、テイストが変わることにそこまで違和感を覚えないのかもしれませんが、サイトのほうを訳したとき、どうにも違和感を振り払えなかったんです。
投稿情報: myakura | 2011/04/22 03:08