早速宣伝をしようっと。金曜に発売されたWeb Designing vol. 116にものを書きました。というか連載だから、毎月書いてるんですが。
今月はえーと、Regressive Enhancementについてです。Progressive Enhancementではなくてregressive。Graceful Degradationに近い部分もあるけど、ちょっと違う。違いについて書いたかどうかは覚えてないけれど、とりあえずREについて書きました。
それで、Progressive Enhancementについて思うこと。「ベースラインを引くこと」がPEのキモなんだけど、それがあまり伝わっていない。「HTML5とかCSS3を使うときに、対応してない環境ではちょっと物足りないかもしれないけど、情報は伝わるよね」なんていう説明で紹介されることがあるけれど、どちらかというとそれはGraceful Degradationになる。
ベースラインが伝わらなければ、EnhancementなのかDegradationなのかがわからないので、何かのサイトを例にProgressive Enhancementを説明するのって、だから本当はあまりよくないんだろうね。基準が可視化されていないことが、たぶん多いだろうから。
Progressive Enhancementを実践するなら、そのベースラインについて決める必要があるので、HTMLとかCSSを使う段階よりも、要件定義前後のタスクが重要になるんじゃないかなあと。で、PSDとかJPEGファイルで作った「デザイン」を先に見せるっていうような仕事の流れだと、ベースラインが「そこに映っているもの」になりがちなので、そこがProgressive Enhancementが難しいって考えられてる理由の一つなのかなと。
なので、Regressive Enhancementというアプローチにもう少し注目が集まればいいなと。
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